書籍一覧 新刊
吉田正人エッセイ・創作集
『共生の力学 ―能力主義に抗して』
ヨーロッパで「ワークシェアリング」という考え方が一九七〇年代に生まれたが、その考え方を吉田氏は障害者の人権や労働の権利に応用し、当時としては画期的な考え方だったに違いない。「共生の力学」などを今読んでも決して古びていないのは、吉田氏の論考に時代を超えていく普遍的な課題を見通す透視力があったからだろう。逆に言えば時代が吉田氏の論考にようやく追いついてきたのだろう。冒頭は次のように始まる。(鈴木比佐雄 解説より)(鈴木比佐雄 解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
A5判/192頁/並製本 ISBN978-4-86435-502-4 C0095 |
定価:1,980円(税込) |
発売:2022年3月28日
目次
Ⅰ
共生の力学 ―能力主義に抗して
闘う健康
エイズ幻視 ―千島(新生命医学)理論を基底に据えて
自己同一化する人相 ―抑圧とその身体的形態
車椅子の功罪 ―差別のある風景
「平和」異論
都市労働者たちよ!
孟父三遷 ―思想の進化とその再生
悪の花束
激甘 ―新春迷作小咄
Ⅱ
赤字、なぜ悪い!? 国鉄の分割民営化反対
「いつまで続くの?」と聞かれたら……
[先日、市の福祉課に、バスの半額定期を貰いに行った]
中山千夏を再び国会へ! ―参議院東京地方区から立候補
なし崩しの死
動け!さらば風は起こる ―階級的視点からの軍事費拒否
[金貨など、元より買う銭はない]
Ⅲ
装われた悲哀 ―Xデー前夜祭
[最近、偶然にも山下清の「放浪記」を手にする機会があり]
[取り立てて心の貧しい人でもなければ]
「防災の日」を嗤う
炎のごときこの怒りを翻訳せよ!直ちに、我らの言葉で
問題の体質
「ななくそ」
花占い
贋訳聖書
食人記
菅平恋唄
川柳 ―ショウは《下血》で終わる
冷言荒高 新年初大護摩化し供
嘲春’83
嘲春 卯
嘲春
Ⅳ
手紙① 乾達先生
手紙② 北村修治様
手紙③ いとしの大和撫子様
解説 鈴木比佐雄
謝辞 高畠まり子